1.事前打合せ
現場のデータを収集して活用するための手段・方法を準備、共有していきます。
項目 | 内容 |
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目標・目的の 共有 | 目標を具体化しゴールを確認します |
プランの 整理 | 現在の状況を理解し方向性、アイデアを整理します |
概要作成 | システムの概要を構成図に書出します |
2.ツール及び機器選定
方向性の共有ができれば、機器・ハードウェア・ソフトウェアの選定、システム構成の検討へ展開できます。
最近ではいろいろなツールが揃ってきています。現場から取込んだ情報を把握する意味で、リアルタイムに表示させるという手順を入れてみては如何でしょうか。この段階で、データを取捨選択し、”加工されたデータを見落としなく活用する” ための緩衝的役割は重要と考えるからです 。
種類 | 選定対象 |
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信号の 入力 | 温度/湿度センサー, 近接スイッチ・・・ |
信号の 処理 | PLC, 入出力カード, または コントローラ等 |
信号の 操作 | 監視アプリ(SCADA), OPC サーバー, プログラマブル表示器 |
信号の 記録 | データベースエンジン, テキストファイル |
信号の 視覚化 | スプレッドシートへ直接出力, テキスト(CSV)出力, 画面へグラフ出力 |
システム 構成 | 全体の構成図(ハードウウェア、ソフトウェア: 必要であればアプリケーションの追記製作) 及びデータ加工のフローの御提案 |
3.システム構築&試行~運用へ
ハードウェア、ソフトウェアを用意し、起動の準備/設定、動作確認を行い、システム調整して、運用となります。この段階になると、現場データのデジタル化 -> 表示/操作系 -> 記録/処理系へとデータが移っていく個々の機能連携がプロジェクト成功の鍵となります。個々の機能には、それに至った経緯があり、機能間でデータを取り合う際に調整し共有しなければならないからです。当社には、PLCから表示/操作(HMI)、データベースにまでスキル/実績があり、この機能間の調整に役立っています。大切なデジタル情報が必要なカタチで出力されるように構築されます。
種類 | 構築対象 |
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システム準備 | PLC 等コントローラ基本設定、 OS、ドライバーインストール、システム設定、 セキュリティ設定 |
ネットワークの 設定 | IPアドレス、ルーティングの設定、 通信の開通確認 |
ソフトウェアの 設定 | アプリケーションインストール |
機能確認 | 入口から出口までデータ加工されていく段階毎に確認 |
4.遠隔監視
操作側のPCまたは端末でのアプリケーション起動は、ここでは、サーバー側で起動されます。操作側には、遠隔で [サーバー側のアプリケーションの表示/操作を行う] という構成が可能です。いわゆる「シンクライアント」です。当社は、SBC方式のアプリケーション仮想化ミドルウェア「GO-Global」 の導入での構築/実績があります。
そのメリットは、
- 操作側デバイスの選択肢が豊富
(Windows, Mac, モバイル, Linux から選べます) - 最新で高いセキュリティー技術
- 構築が早くて構成がシンプル 等が挙げられます
遠隔にて、たとえばタブレット端末から、監視システムの 設備フロー図, トレンドグラフ, 帳票, アラーム画面 等の操作ができます。これはたいへん有用な活用と考えます。